【レビュー】3歳の息子のしつけに絶賛悩み中の私が「男の子のしつけに悩んだら読む本」を読んで心が軽くなった件
こんにちは、ゆきです。
今回は、3歳の息子のしつけに絶賛悩み中の私が、「男の子のしつけに悩んだら読む本」を読んだ感想や役に立った点をレビューしていきます。
結論、読んで良かったです。息子の言うことの聞かなさや、落ち着きのなさに、かわいくないとも思ってしまうことがありましたが、この本を読んで気持ちが楽になりました。
今が大変でもこの先息子はもっとしっかりするだろうという展望が持てたのと、「私のこんな育児で大丈夫だろうか…」というモヤモヤが晴れて、前向きな気持ちで子供と向き合おうという気持ちにしてくれる本でした。
男の子の育児に悩んでいる人にはぜひオススメしたいです。
我の強い3歳児のお世話で、里帰り中はクタクタに…
去年の12月に娘が生まれ、産院を退院したあと、正月明けまで実家に里帰りしていたのですが、実家での息子の言うことを聞かなさ加減にうんざりしてしまうことが多々ありました。
息子は3歳になり男の子特有のやんちゃさが目立ってきて、言うことを聞かないというか、我が強くなって駄々をこねることがよくあります。
いつもなら夫がいて、息子が駄々をこねても、歯磨きや着替えやお風呂などのやらなければいけないことを半強制的に進めてくれていました。
しかし里帰り先にはもちろん夫はいないので、おじいちゃんおばあちゃんに対して「お母さんが!」(お風呂上りに体を拭いたり、ご飯を食べさせてくれたりするのはお母さんじゃないと嫌)と言って駄々をこね、そして私がやったところで素直にさせてくれるわけでもなく、何か目に入る気になるものに気をとられて全然スムーズに進まない。そして私はそれにイライラするという状況でした。
正直、里帰り中は新生児のお世話よりも、息子の世話の方が大変でした。今まで愛おしい存在だった息子を憎たらしく思うこともあり、本当はかわいくて仕方がないはずなのに、どうして憎たらしく思ってしまうんだろうと、毎晩自己嫌悪になっていました。
これが「上の子かわいくない症候群」か…と思いました。
そんなときに手に取ったのが、この「男の子のしつけに悩んだら読む本」でした。
男の子の3歳~4歳頃はやんちゃさがピーク
私は男の子だから「大変」「活発」、女の子だから「おとなしい」などは一概には言えず、一人ひとり個性があるから男の子だからこう、女の子だからこう、というのは言えないと思っていました。(今でもそう思いますが)
実際、息子は男の子としては比較的おとなしいほうで、お友達をたたくなどの乱暴なことはしませんでした。なので、「男の子だからやっぱり大変ですか?」と男の子を妊娠したママに聞かれても、「うちはおとなしいほうなので、男の子でも個人差が大きいと思います、、」と答えていました。
しかし、この本によると、男の子のお母さんのほうが、女の子のお母さんよりも、育児が大変だと感じているそうです。男の子のお母さんが「だめ!」「やめなさい」「こら!」「も~う!」などの言葉を一日に平均100回言っているのに対し、女の子のお母さんでは平均30回程度だそうです。
私はこれを読んで、男の子のしつけ・育児は母親にとって、そもそも大変なことなのか!と思いました。今までは「男の子だから」大変なのではないはず、と自分では思っていたので、目からウロコでした。
そして、男の子の3~4歳の頃は、「何でも思い通りにしたがり、一番扱いづらい時期」「やんちゃさがピークに」なるそうです。
「大変といわれるイヤイヤ期(2歳頃)は終わったはずなのに、なんでこんなに我が強くて言うことをきかないの?」と思っていた私は、これを読んで、そもそも3歳の今が一番扱いづらい時期なのかと、腑に落ちました。
「しつけ」とは、今すぐさせることではなく、教えること
この本では、「しつけ」の本来の意味は、礼儀作法を教え込むことであり、今すぐにさせることではないと言っています。
1歳の乳幼児の頃から繰り返し言い聞かせていれば、そのときはできなくても、子供なりにも常識が分かってきて、3歳ごろになると徐々にできるようになってくるそうです。
「5歳になる頃には見違えるほど落ち着きと優しさを持った男の子に成長しているでしょう」とあります。
私はこれを読んで、確かに、息子に今すぐにやらせよう(やめさせよう)と思っていたなと思いました。息子がなにか好ましくないことをしたら(例えば食事中に立って物を投げるなど)、注意してやめさせようとしていました。
別にそれは悪いことではないですが、「しつけ=今すぐにさせること」という考え方だったので、それができないとイライラします。
今はできなくても「しつけ=教えること」という考え方をすれば、今すぐできないのは当たり前なので、できなかったとしてもそこまでイライラしません。
今はできなくても、5歳になる頃にはもっとしっかりして、できるようになるのかと思うと、気が楽になりました。
男の子にちゃんと伝わる「しつけない」しつけの方法
著者は、世間一般にはしつけは厳しく言って聞かせるものと思われていますが、厳しく言わなくても、穏やかに普通の声で言って聞かせるだけで十分にしつけはできると言っています。
その方法を『「しつけない」しつけ』と題して、それには以下のポイントがあります。
普通の声で、何回でも言う
2、3回は言ったうちに入らない、10回で聞いてくれたらラッキーで、できなければ100回でも言う、とあります。また、言い方も叱るような言い方ではなく、穏やかに普通の声で言い続ければ十分で、言ってすぐにできなくても、気長に続ければ1年後にはできるようになっているそうです。
確かに、すぐに結果を求めるから「どうしてできないの!」とイライラすることになりますが、気長に構えれば、イライラする必要もなく、感情的にならないで普通の声で言い聞かせられそうです。
大人でも数回言っただけでできるようになることなんて少ないので、子どもではなおさらです。
具体的なことばで教える
的確な指示を与えられたら、案外子どもは素直に従うそうです。 例えば、机の上に上っているときに、「なにしてるの!」ではなく、「降りなさい」というようにです。
これはすぐに使えて、息子にも効果がありました。
例えば、ごはんのときにおもちゃで遊びだした場合に、「ちゃんと食べなさい」ではなく、「おもちゃを置いて」「イスに座って」といったように具体的にやってほしい行動を言葉にしました。
何回か私が言うと、息子は意外にもちゃんとイスに戻ってきました。おそらく、ごはんのときはイスに座って食べるというのは、普段から言っているので、息子も分かっているというのと、先ほどの「何回でも言い聞かせる」「今すぐにできなくても仕方がない」という認識が私の中にあったので、意外とすぐに戻ってきたなという印象になったのだと思います。
罰予告式で言うことを聞かせようとしない
私もよく言ってしまっていた、「行かないなら、先に帰っちゃうよ」など、罰を予告して言うことを聞かせようとするのはやめましょう、とあります。このように無理やり従わせても、子どもの心には反発心が残り、本心から行動を改めるのではないとあります。確かに、大人でも「○○しないなら、××するよ」と言われたら、いい気はしませんよね。
というように、良いこと予告式にして、楽しいことが待っていると思わせると、子どもは素直に従うようです。
実際に先日、帰る時間になっても公園の遊具で遊んでいる息子に、「もうお昼を買いにいくよ、来ないならお母さん先に行っちゃうよ」と言っても「いやー」と言われましたが、「一緒にパン屋さんでアンパンマンのパン(※)買いに行こうよ」と言うと、「アンパンマンのパン!」と即効で下りてきました。 ※あんぱんのこと。息子はアンパンマンが大好きです。
この「罰予告式」→「良いこと予告式」に言い換えるのは、慣れるまでは良い頭の体操になりそうです。笑
望みを少しかなえてやれば、こどもはすぐに満足する
人の迷惑になることや、わがままなことでない限りは、子どもの小さな望みはかなえてやってもいいと著者は言っています。 なぜなら、子どもはすぐに満足するからです。
例えば、著者の勤めていた保育園で、食事中に救急車のサイレンが聞こえて、園児たちが外を見たがったときのこと。 ダメと禁止すると、ジャンプしたり、椅子に立ったりと落ち着かない行動が出ますが、窓際まで移動し、ほんの少しの間見せてやると、「戻っておいで」という指示をすんなり聞き入れて、何事もなかったかのように食事の続きが始まったとありました。
たしかに、これは過去の経験から私も実感していることなので、覚えておこうと思いました。ただ、甘やかしていないかという線引きが難しいですが・・・
怒ってしまっても大丈夫、笑顔でフォローを
私は息子のことを怒ってしまう自分が嫌でした。本当は怒りたくないし、本当は息子のことをもっと大切にしたいのに、実際は感情的になって怒ってしまうことに自己嫌悪になっていました。
しかし著者は、たまに叱りすぎてしまうことがあっても仕方がない。普段は子どものことを第一に考え、たっぷり愛情を注いでいるお母さんにだけは、怒る資格があると思うと言います。
根底には自分への愛情があると分かっているからこそ、いつの時代でも、子どもはお母さんのことが大好きなのだと。
そして、怒ってしまった後は、たっぷりの笑顔でフォローして下さいと言います。子どもはお母さんの笑顔を見るだけで、たとえ叱られてしゅんとなっていても、たちまち笑顔になります。 1日30回子どもを笑顔にさせられたら、10年間で10万回になります。子ども時代に10万回笑った子どもは、必ずまっすぐにすくすくと育ちます、とあります。
私はこれを読んで、肩の荷が下りた気がします。 というのも、息子のためにはこんな怒ってしまうのはダメだ、とか、育児に関するほかのことでも、自分のこの対応の仕方でいいんだろうか、と最近子育てに自信が持てないことが多々あったのですが、大前提として息子のことを心から大切に思っているし、毎日笑顔にしているし、それができていれば心配することはないよ、と声をかけてもらった気がしたからです。
「あなたのことが大好き」と言葉で伝える
また、子どもは「自分のことが嫌いだからお母さんは怒るんだ」と思っていることがあるそうです。なので、2歳を過ぎたら半年に一回は、「あなたのことが大好き」というのを恥ずかしくても言葉で伝えてほしいとも言います。
突然でもいいので、こんな感じで話してみてください。 お母さん「あのね、お母さん、よく怒る?」 息子 「うん」 お母さん「どうしてか、わかる?」 息子 「ううん」 お母さん「それはね、あなたのことが大好きだからだよ。大好きだから怒るの。良い子になってほしいから怒るの。いつも怒ってごめんね。でもだ~い好きよ。」
「お母さんは自分のことが好きだから怒るんだ」というのがわかれば、子どもは安心するといいます。
子どもに「大好き」と伝えることはすでにやっていて、毎晩寝るときに、息子は私の布団に入ってくるのですが、そのときにぎゅっとして「だいすきだよ~」と言っています。
しかし、「怒ってしまうのは大好きだから」という伝え方はしてないので、これから取り入れようと思いました。
「男の子のしつけに悩んだら読む本」感想まとめ
- 男の子の3歳~4歳頃はやんちゃさがピーク。今が一番扱いづらい時期だとわかり、気が楽になった。
- いますぐにできなくても、何回でも言い続けることが大切。5歳になる頃には見違えるほどしっかりする、というのに希望を持てた。
- やってほしいこと、やめてほしいことは具体的な言葉で伝えると、意外とやってくれると実感した。
- 怒ってしまっても、「あなたのことが大好き」と笑顔でフォローすれば大丈夫、とあって安心した。
今、息子はやんちゃだし、なんでも自分のやりたいようにやりたいという扱いづらい時期です。 でもこれもまた1年後は成長して、今私が悩んでいることの原因のいくつかは消えて、でもまた別のことで悩んでいるんだろうなと思います。
そう思うと、大変なことも楽しいことも、この感情を味わえるのは今しかなくて、子育ての大変さも嬉しさも全部ひっくるめて、今の一日一日は、自分の人生にもう二度と来ない、本当に貴重なものだと改めて思います。 「今」の尊さを日々思いながら、毎日過ごしていきたいです。
最後ちょっとセンチメンタルになりましたが、こんなことも改めて気づかせてくれる本でした。 男の子の育児に疲れたという方は、ぜひ読んでみてください。
お読み頂きありがとうございます!